.今日の世界仰天ニュースで戦場ジャーナリストの山本美香さんが取り上げられます。

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2012年8月20日、シリア内戦の取材中、アレッポという場所で政府軍に銃撃をうけて亡くなりました。

ちょうど1年前ほどですね。テレビや新聞で大きく報道されていたのをうっすらと覚えています。

山本美香さんの生前の動画や亡くなった時の画像などをネットで見たときは、どうしてでしょう、涙が溢れてとまらなくなりました。

山本美香彼女が伝えたかったこと→動画はこちらから

亡くなった際の画像(一部衝撃的な部分がありますのでご注意ください)

そして政府軍に銃撃されたとある公式発表にも疑惑があることを知りました。そのあたりを私なりに調べてみました。

山本美香さんのシリア入国の経緯

シリア内戦は2011年から1月26日から今も続いているシリア政府軍と反政府軍との戦闘です。チュニジア革命からなるアラブの春の影響の受けた革命運動のひとつと言えるでしょう。

山本美香さんは反政府軍の一つである「自由シリア軍(FSA)」の手引きでシリアに入国しました。

そして山本さんの死後、びっくりするような速さで衝撃的な映像をYouTubeに流したのもFSAでした。

公式な見解は?

山本美香さんを銃撃したのは政府軍で、首と右腕、腹部に縦断を浴び、搬送先の病院で死亡が確認されたと、搬送先の病院で自由シリア軍(FSA)のスポークスマンが発表しました。

そして日本の外務省もそれを確認。

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銃撃した政府軍というのは正式な政府軍ではなく「シャッビーハ」と言われるアサド大統領お抱えの民兵だとされています。

シャッビーハは悪名が高く、彼らが起こした残虐な映像が広く配信されています。

が、その映像や写真も捏造されたものが多いとも言われ、CNNが報道したシャッビーハの暴行動画も誤報であったことなど、不明なこともたくさんあるそうです。

山本さんの死の不審な点は?

  • 山本さんの致命傷になった首の銃創は左後ろから前へ貫通。
  • シャッビーハは、山本さんがいたところの通りの向こう側にいて、山本さんはそちらにカメラを向けていた。

日本の警視庁付きのマスコミは、銃撃が始まったので山本さんが逃げようと後ろを振り向いた時に、銃弾をあびてしまったと報道していたようです。

しかし、山本さんが撮影していたカメラの映像は最初の4発の銃声が聞こえた瞬間に暗転しています。振り向いて逃げる時間があったのかどうか。

山本美香さんが撮っていた最後の映像

そして同行していた佐藤氏のカメラの映像もあります。向こう側を歩いていた男がこちらを指差し「ヤパーニ!(日本人)」と叫び、彼の後ろを振り返ったとたん4発の銃声が聞こえています。

佐藤氏が撮ったカメラの映像

その男が振り返った先にはシャッビーハと思われる銃を持った兵士たちの姿があります。

そして画面を拡大してよーーーくみるとヘルメットをかぶった男がこちらに銃を構えているようにもみえます。

現地ではヘルメットをかぶっているのは政府軍というおおまかな認識があるようでした。

銃撃戦に巻き込まれたのではなく、最初から「日本人」もしくは「外国人」を狙っていたということでしょうか。

そして銃創が後ろからだったということは、前方にいたシャッビーハではなく、後ろにいた誰かに打たれたのだという推測もネット上で見られました。

もっといえば山本さんや佐藤氏をシリアに入国させ同行してきた「自由シリア軍」(FSA)こそが真犯人ではないかということです。

山本さんの死の真相は?

ネット上には様々な憶測が流れています。

山本さんが銃撃されて、病院に運ばれ、「自由シリア軍」(FSA)のスポークスマンの手によって、Youtubeに速やかに投稿されていたこと。

銃撃された場所では山本さんらがくる直前に空爆があり、それを取材に行っていたこと。

山本さんが銃撃される少し前、日本の報道でも山本さんを大きくピックアップしていたこと。

銃撃に不審な点があるのに日本のマスコミはシャッバーハに撃たれたものとして報道し、深く掘り下げて報道しなかったこと。

山本さんの死はFSAによって仕組まれていたものであり、それを反政府のプロパガンダに利用されたのではないかということです。

そして日本のマスコミ。。だけでなく各国のマスコミももしかしてその計画を薄々わかっていた?というような憶測さえ出ています。

なんだかゾッとしてきました。

本当のところはわかりません

ネット上の憶測をどれだけ集めても本当の真相はわかりません。

銃創が左後ろからだっというのは、佐藤氏の映像から見ると角度的にありえるのかなと思いました。

瞬間的に右を向いたとたんに銃弾を浴びたのだったら、「ヤパーニ」と叫んだ男の後ろにいた兵士が撃っても、左後ろに銃弾が当たるような気がします。

ただ、日本人ジャーナリストがたまたま戦闘に巻き込まれて不幸にも命を落としてしまった・・というのはやはり違うのではないでしょうか。

私が一番不審に思うのは、山本さんたちが日本の国旗でも掲げていたのだとしたらともかく、離れたところを歩く男に、すぐに「日本人」だと叫ばれたことです。

あらかじめ何らかの情報を持っていなければ、ああいう場所で「日本人」だと瞬時に判別するのはありえないと思うのです。

シリア内戦では山本さんの他にも外国人ジャーナリストが亡くなっています。

外国人が内戦で命を落とすということは国際的にインパクトのあることですので、たとえFSAが直接手を下したのではなくても、山本さんの死をFSAが利用したのは間違いのないことだと思います。

戦場ジャーナリストの志葉玲氏はこういう見解を示しています。

 
「さすがにFSAの自作自演はないでしょうが、投稿映像の使い方を見ていると、FSAが死者に敬意を表しているとも思えません。結果的に山本さんがプロパガンダに利用された面は否めません」

そしてその奥にどんな謀略や陰謀があったのか、何らかの機関が徹底的に究明していかないと真相ははっきりしないでしょう。

そして、真相が究明されることは多分もうないと思います。

私は、戦場で取る山本さんの写真がとても印象に残っています。

日常と戦闘が隣り合わせで、そこに生きていく人々の生活や表情、何とも言えない気持ちになりました。

 

陳腐な言い方ですが平和のありがたさが身にしみます。山本さんは何を思って戦場で取材を続けたのでしょう。

心からご冥福をお祈りします。