連日ニュースを賑わせているシリアの内戦状況。

神経ガスらしい化学兵器の使用が確認されていたり、アメリカのオバマ政権は軍事介入に秒読みだと言われていたり、国際的に不穏な空気が立ち込めていますね。

そもそもなぜシリア内戦が始まったのか、経緯がどうであって現在にいたるのか、使用されたとされる化学兵器の神経ガスはどういうものなのか、なぜ今更アメリカが軍事介入するハメになったのか、私がわからないことを私なりに調べてみました。

 

なぜシリア内戦は起こっているのか?理由と経緯は?

まず、シリアって国がどこにあるかご存知ですか?恥ずかしながら私はイマイチ分かってませんでした。中東のどこか・・・てイメージでした。

地図をご覧下さい。

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色々な国と少しずつ接していますね。

私の感想としては「ややこしそうな地域だな~」です。

歴史的にも古代メソポタミア文明の頃から知られていて、そしてその立地ゆえに支配者がどんどん変わってきました。

近代ではオスマン帝国からフランス占領期を経て、1941年に共和制国家として独立しました。

2000年にアサド大統領が就任してから独裁政権の色が濃くなって、民衆は様々な圧迫を受けます。

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そして2011年チュニジアで起きたジャスミン革命の影響をうけ、2011年1月、シリア内戦が始まって現在に至っています。

「アラブの春」の民主化運動のひとつと考えていいです。

エジプトのデモもアラブの春から続いている騒乱です。詳しい記事はこちらです↓

エジプトのデモの理由や背景ってなんだろ?クーデターによりモルシ大統領拘束

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2011年1月に始まったデモは最初のうちは勢いはありませんでしたが、3月23日にダルアという都市で起きた市民によるデモが起こりました。

ここから一気にでもが広がり、4月15日には首都のダマスカスダルアでもデモが起こり、全土でデモが激化していったのです。

政府軍と反政府軍が入り乱れて対立し内乱は続いています。

アサドら体制側は徹底的にデモを弾圧に掛かり、女性や子供、老人などの非武装一般市民にも過酷な攻撃(重火器 狙撃兵、戦車等)を加えていると報道されています。

昨年2012年8月には、日本人ジャーナリストの山本美香さんがシリアのアレッポで取材中に、銃弾を受け亡くなりました。詳しい記事はこちらにあります。↓

世界仰天ニュースで放映.シリアでの山本美香の死の真相は謀略?

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国連や欧米諸国、アラブ連盟加盟国も、アサド政権に対し市民への攻撃をやめるように再三勧告していますが、アサド政権はこれを無視して弾圧を続けています。

国連安保理でもアサドの退陣と市民への弾圧の中止の決議を出そうとしましたが、シリアと友好国と中国とロシアがこれを拒否した経緯もあり、経済制裁のみが続けられています。

化学兵器が使われているという根拠は?

8月21日にシリア政府軍はダマスカス郊外で化学兵器を使用としたという情報がアメリカに入ってきます。シリア側はこれを否定してアメリカの陰謀などという声明を出しています。

これによる死者は1500人ほどと言われ、もちろん女性や子供、老人なども多く含まれているそうです。

化学兵器が使用されたという根拠は、目撃証言、国境なき医師団などの説明、ツイッター、フェイスブックなどのソーシャルメディアでの情報の流失、そしてアメリカの情報当局の情報などです。

1日に、アメリカはこの化学兵器はサリンだという発表をしました。

日本人にとっても悪名高いサリン。もともとシリアではこういった化学兵器を保有してることはよく知られていることです。

そもそも化学兵器の定義って?

化学兵器に指定されている物質は決められています。

化学兵器禁止条約は多国間条約で1993年署名されて、1997年から効力を持っています。

アメリカはなぜ軍事介入をするの?

オバマ大統領はホワイトハウスで声明をだしました。

要約すると

「人間の尊厳に対する冒涜で、化学兵器禁止条約を破って世界を嘲っている。シリア周辺の国も危険に晒し、化学兵器がテロ組織にわたる可能性も高まる」

そしてシリアへの軍事介入を議会に承認を求めています。

ただ、アメリカが軍事行動をするのに事前に議会に承認を求めることは非常に希なことらしいのですね。

アメリカの世論の半分はシリアへの軍事介入に否定的で、国際的にもそれほど支持されてないようなので、先に議会に承認を求めているのでしょうか。

9月1日の午前3時の時点ではアメリカは軍事介入を決定したと発表していますが、時期については明らかにされていません。

各国の反応は?

イギリスは最初は軍事介入に積極的でしたが、下院で否決され介入を断念。フランスを除くNATOの主要国でも介入には積極的ではないようです。

中国とロシアは言うに及ばずで、わが日本はというと、軍事介入を「支持」するようです。

まあ、日本の立場としてはこうするしかないのかなとは思います。

なぜ、国際社会がアメリカに足並みを揃えないのかというと、軍事介入する正当な理由に乏しいのが現状なようです。

確かに化学兵器禁止条約はありますが、これには例外として自国民の暴動を抑えるためには使用しても条約違反にならないという規定もあるのです。

アサド政権は反政府軍を抑えるためという名目でサリンを使っているので条約違反にはならないということですね。

何故アメリカは強硬に軍事介入しようとしているのでしょうか?

やはり「アメリカ」という威信を保つためではないでしょうか。今のところシリアはやりたい放題なのでそろそろ「アメリカ」の力を見せてやろうかって感じかもしれません。

アメリカが軍事介入すると、きな臭さは世界中に広がりますね。これからの展開が気にかかります。