スリランカって名前は知っているけど、どんな国なのかあまり知らない日本人が多いのではないでしょうか?私もそのひとりです。

suriranka

今日の「世界ふしぎ発見」は、スリランカの特集です。内戦で入れなかった北部地域にもカメラが入って、魅力的な観光スポットを紹介してくれます。

テレビ放映前に少しスリランカの予習をしてみました。

一番気になったのは内戦です。

2009年に集結したばかりの内戦、スリランカでは一体何がり、内戦という痛ましい事態になったのでしょうか。

スリランカ内戦はスリランカ政府と「タミル・イーラム開放のトラ(LTTE)」と呼ばれるテロ集団(と言っていいのかどうか?です)との間に繰り広げられてた内戦です。その期間は1983年から2009年、実に四半世紀も続いたのです。

背景と原因はひとことで言ってしまえば、民族対立と民族差別です。

スリランカは多民族国家です。

70%以上がシンハラ人(主に仏教徒)で、少数派のタミル人(主にヒンドゥー教)を、植民地時代の諸事情から差別・迫害してきた背景があり、タミル人がこれに抵抗、「LTTE」が設立され、内乱に至っています。

結局2009年、スリランカ政府がLTTEを壊滅させたことで内戦は集結しました。現在は、シンハラ人はタミル語を、タミル人はシンハラ語を習うという法律が施工され、憎しみの連鎖を断つ試みがされています。

民族対立による内戦は世界でよく起こっていますが、痛ましいことですね。

背景などは全然違いますが、幕末の日本を連想してしまいました。明治維新は江戸城が無血開城していることから、無血革命などと言っている人も一部にはいますが、その背景でどれだけの内戦があり、血が流れたことでしょう。しかも、同じ民族同士ですのに。

スリランカは内戦が終結したことによって、LTTEの本拠地だった北部地域も、封鎖がとけ、今までに知られていなかった場所も紹介されつつあります。

日本からのツアーもポツポツとあるので、機会があればぜひ行きたいと思います。

 

日本とのつながりは?

スリランカと日本は実はとても深い繋がりがあるのです。日本という国の恩人と言っても過言ではないと思います。

第二次世界大戦後、日本は敗戦し、その処置は連合国側の裁断に委ねられることになります。

しかし、連合国側も他の国々の意向を全く無視することはできません。

まだスリランカが「セイロン」という国だった頃、サンフランシスコ対日講和会議で、セイロンのジャヤワルダナ蔵相は演説します。

「アジアの諸国民は、日本が自由になることを願っている。列強の植民地として甘んじてきたアジア諸国民は日本に対して深く尊敬の念を抱いている。当時、日本のみが列強に対して自由であり、アジアを友人としてみてきた。アジアの将来にとって完全に独立して自由な日本が必要なのである」と。

胸が熱くなります。

もちろん、先の大戦で日本は深い過ちを犯したかもしれません。けれど、ジャヤワルダナ蔵相が演説したような真実もあったことは確かだと思います。

 

そして、日本の分割案を示すロシアに対して「憎しみは憎しみによってやまず、愛によってのみやむ」というブッダの言葉を用いて、対日賠償請求権を放棄してくれたのです。

それに続き、インド、ラオス、カンボジアなども自発的に請求権を放棄しました。

結果、日本は分割されずに今に至っています。

もしも、スリランカが最初に対日賠償請求権を放棄しなかったら、日本を擁護する演説をしてくれなかったら、今の日本はあったかどうか定かではありません。

日本はスリランカに対するこの恩を忘れてはいけないのではないかと私は考えます。

スマトラ沖の大地震の際、スリランカに対して、いちはやく支援を実行した日本は、この時の恩を少し返せたのかもしれませんね。