冬虫夏草(とうちゅうかそう)ってご存知ですか?

昆虫に寄生するきのこのことです。虫からきのこが生えているのは結構グロテスクというかインパクトのある絵なのですが、この冬虫夏草、漢方の生薬として昔から利用されてきました。

 

ちなみに日本では虫から生えるキノコを冬虫夏草と総称してよんでますが、中国ではコウモリガという蛾の幼虫から生える菌類を冬虫夏草として特別に珍重しています。

昆虫から生えるきのこの種類はたくさんありますが、コウモリガのモノ以外は「虫草」と呼んで区別しているそうですね。

 

どんな効能があるのでしょうね。

販売されているサプリメントには、滋養強壮、耳鳴り、過労、ぜんそく、精力減退、生活習慣病、抗ガン作用などがうたわれています。

最近の研究では免疫力を高め、壊れた細胞を修復する力が認められてきました。

副作用は?

冬虫夏草に副作用はほとんどないと言われていますが、摂取しすぎると胸焼けなどをおこします。

福島県飯舘村で新種の冬虫夏草発見

福島県伊達市に在住の貝津好孝さん(薬剤師)が2006年に飯舘村で見つけた冬虫夏草。

toucyukasou結構グロイ絵ですね~

 

千葉大学真菌医学研究センター研究グループが2010年に、DNA解析から新種と判断し、ドイツの菌学専門誌に論文を発表しました。

今年7月3日に、同じ菌学専門誌の電子版で「ツブガタアリタケ」として正式に認められました。

この冬虫夏草、「乗っ取り型」という国内では珍しい種で、いったんアリに寄生したコブガタアリタケに、さらに寄生して「ツブガタアリタケ」そのものに変えてしまいます。

toucyukasou2

もとからある冬虫夏草を乗っ取るカタチですね。

ちなみにこの「コブガタアリタケ」も、1986年に貝津さんらが発見して新種と認められたものです。

新種がさらに違う新種に進化したのですね。

貝津さんらは効能があれば健康食品として売り出し、福島復興に売上を寄付したいと言っています。

普通、冬虫夏草の健康食品といえば中国産のものがほとんどですが、最近では日本産のものも結構出てきていて、その効能も認められています。

効能が確かにあるのなら中国産のものより日本産のものの方が安心ですが、言いにくいことですが放射能の影響はどうなのでしょうね。

ネットの掲示板などでは「進化が早すぎるのは放射能の影響」などという書き込みも多く見られますが、この「ツブガタアリタケ」の場合、2006年に発見されたものです。新種と認定された今年が震災後というだけで、震災前に既にある新種なのです。

ですので「30年で進化した=震災の放射能の影響」という図式は当てはまりません。

もちろんこれから採取するものについては放射能の測定も必要でしょうけど。

この「ツブガタアリタケ」、素晴らしい効能があって日本人の健康に大きく貢献してくれないかなぁと願っています。