蝶と蛾の違いってわかりますか?
明確な見分け方があるのでしょうか?
ウチのマンション、山を切り開いて建ったところのせいか、初夏から秋にかけてとにかく蛾が多いです。
マンションの共有部の壁にピタリ、天井にピタリ、階段にピタリ・・とあらゆる場所に張り付いています。
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蝶は好かれて蛾は嫌われる?
花から花へと飛び回っている蝶は可愛いと思うのに、蛾は気持ち悪いと嫌われるのはなぜなのでしょうか?
「おかあさん、蝶と蛾って似てるけど、なんで蝶は可愛くて蛾は気持ち悪いん?」
娘も同じことを考えていました。
深く考えたこともなかったのですが、蝶と蛾の違い、見分け方について、これを機会に調べてみることにしました。
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蛾と蝶は学問上は同じ?
結論から言います。
「学術上、明確な区別はない」
あえて言うなら、学術上の分類として蝶と蛾は同じ「鱗翅目」(りんしもく)です。
その中の セセリチョウ科、シロチョウ科、シジミチョウ科、シジミタテハ科、タテハチョウ科、アゲハチョウ科、この6科だけが、蝶に属し、そのほかは全て蛾になるのです。
蛾の方が圧倒的に種類が多いってことですよね。
日本やアメリカなどでは、「蝶、蛾」、「Butterfly、Moth」などと呼び分けていますが、フランス・ドイツ・インドネシア・ネパールなどは、蝶と蛾の呼び方を分けてはいません。
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蛾と蝶の一般的な見分け方
学問的ではなく一般的に蝶と蛾の見分け方として、以下のようなことが言われています。
蝶は羽をたたみ、蛾は広げて標本の様にとまる。
蝶は可憐に羽をたたんでお花に止まりますが、蛾はこれみよがしに羽を広げて壁に張り付いている印象が強いです。
でも、これも例外が多く、蝶も羽を広げて止まる種類のものもあるし、蛾もまた羽をたたんで止まる種類もいます。
蝶は胴が細く、蛾は太い
これは蛾が気持ち悪く思われる最大の理由のような気がします。幼虫時代に羽を付けただけのような蛾っていっぱいいますものね。
だけど、蝶でも胴の太いものはいますし、逆にスリムな胴の蛾もたくさんいます。
セセリ蝶は胴が太いです。 蝶扱いしていない学者もいるそうですが。
蝶は昼間に飛ぶ、蛾は夜に飛ぶ
確かに蝶は昼間にヒラヒラとぶ種類が多いようです。
早朝や夕方を好む蝶もいます。 なんとなく健全~ってイメージですよね。
蛾は夜の街灯に群がるイメージですが、昼間に飛ぶ蛾もいっぱいいるようです。
蝶は綺麗、蛾は地味
蝶はキレイな色、蛾は地味な茶色って娘などは思っているようですが、私はこれに関しては昔から疑問でした。
瑠璃しじみなんて割と地味目の蝶ですし、これよりキレイな色の蛾はたくさんいます。
現にウチのマンションにくる蛾は、真っ白や鮮やかな緑など、そこらへんの蝶よりは美しい色合いのも多いです。
ただ、蛾という色眼鏡で見るせいか、どんなに鮮やかでも気持ち悪いと思ってしまうんですね。
でも、 マダガスカル島にいるニシキオオツバメガなんて、これよりキレイな蝶っている?って感じの美しい色合いの蛾なんです。
でもまあ、胴は太いですね。
色々調べてみても、蝶も蛾も大した違いはありません。
結局、身の回りにいる「鱗翅目」(りんしもく)のうち、好ましいものは蝶、好ましくないものは蛾。 そういう認識で、ほぼ間違いないような気がしてきました。