
さて前回のキャラの感想に続いては、ストーリーやCGなどの感想です。鋼の錬金術師は原作コミック27巻完結の大作です。それを2時間半でどうやってまとめた?と不思議でした。
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鋼の錬金術師映画(実写)ストーリーの感想
映画オリジナルのストーリーでしたが、原作のエピソードをうまく切り貼りしているなぁと思いました。キャラの感想でも書きましたが、割と重要人物なキャラを端折っているので、それにあわせてストーリーもかなり端折ってましたね。
端折っててストーリー展開が分からなくなっているエピソード
ハクロ将軍のストーリーは完全オリジナル
ハクロ将軍は東方司令部のボスです。映画のストーリーではラース(大総統)に思わせるようなキャラとストーリー展開でした。物分りの良い上官のようですが嘘の情報を与えて混乱させるところがそっくりです。
ただ賢者の石の本質をわかっておらず、役にたたないどころか自分をも襲ってくる出来損ないのホムンクルスを大量に作って自爆するところはラースには似ても似つかず愚かでした。
映画オリジナルストーリーのラスボスのためのオリジナルキャラかとも思ったけれど、映画のラスボスはやっぱりタッカーなのでしょうね。
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エドとアルの強さの秘密イズミ
エドとアルは母親が死んでからすぐに人体練成を行ったわけではなく、師匠のイズミのもとで心身ともに鍛え上げられて、満を持して人体練成に臨んだのだけど、映画では母親の死後すぐに人体練成を行って失敗していますね。
そのせいかどうもストーリの進行が飛びすぎて原作を知らなかったら、わけが分からなくなっちゃうのでは?と思います。
熊をも倒すイズミからのスペシャルメニューがあってこそ、エドもアルもあれだけ心技体が備わっているのですから。
イシュバールの内戦
イシュバールの内戦はセリフの端々にでてくるけど、映画のストーリーだけではどんな戦いだったのか、その内戦がキャラたちにどんな影響を及ぼしたのか考えを巡らすことさえ難しいですね。
マスタングもホークアイもヒューズもマルコもイシュバールの内戦で心身に深い傷を負い、それが物語りの別の太い柱になっているのに。
だからスカー(傷の男)も出てこないのでしょうか。
映画ストーリーの回収されていない伏線
映画のストーリーでは回収されていない伏線がたくさん出てきます。続編がないと意味不明です。
人柱
ラストのセリフ「大事な人柱候補だから」。人柱って?って思いますよね。鋼の錬金術師のビッグキーワードです。
ネタバレですが「人柱」とは扉の向こうに行った錬金術師たちで、ラストたちホムンクルスの親玉「お父様」の計画のための人材です。
エンヴィのカメレオンもどき
ラストシーンで黒焦げになったエンヴィからカメレオンの出来損ないが出てきます。あれはいったい何?と思った人も多いのではないでしょうか。
生き残ったグラトニー
ラストが消滅してからグラトニーが嘆き悲しみますが、あれからグラトニーの暴走が始まってあらたな展開に突き進みます。映画では生き残ってるけれど、グラトニーだけでどうするんだ?ってもやもや。
映画のストーリーの感想まとめ
物語の序盤の主なエピソードをうまく切り貼りしてまとめたストーリーですね。
うまくまとめてはあるけど、結局のところ何も解決していない、何もわからない不完全燃焼なストーリーでした。
続編ありきの作品?もしくは原作コミックスのためのプロモーション映画?
原作の世界を多少の違和感はあるにせよとてもうまく演出できているのですから、伏線の回収と物語の収束を続編で強く強く願います!
鋼の錬金術師(ハガレン)実写映画のキャラの感想・原作との比較