あなたは紅茶がお好きですか?
私はコーヒーも緑茶もジャスミンティーも、
嗜好飲料はどれでも大好きです。
が、なぜか最近は紅茶にはまっています。
紅茶の香りはやる気をアップさせてくれますし、
なんとなく優雅な気持ちになれるんですよね。
コーヒーは内省的になりますが、
紅茶は他者とコミニケーションを取りたくなります。
気のせいかと思ってましたが、
紅茶はコミニュケーション力アップの効果が
実験で確かめられているそうです。
先日、あさイチで紅茶の特集をやっていました。
美味しい紅茶の入れ方のコツをやってましたが、
それがおどろくほど簡単でびっくりしました。
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おいしい紅茶の入れ方
おいしい紅茶の入れ方の手順は次のとおりです。
- 紅茶ポットにティースプーン3杯の茶葉を入れる
- 水道水をヤカンで沸かし、沸騰直前で火をとめる
- ポットにヤカンのお湯を入れて3分蒸らす
以上です。
シンプルですよね。どこに秘密があるのでしょうか。
一番大切なポイントはどこだと思いますか?
茶葉の量?蒸らし時間?
いえいえ。
一番大切なのは、沸騰直前で火を止めるというところなんです。
おいしい紅茶を入れるのに最適なお湯の温度は
95℃なんです!
私の愛用しているにティーバッグには、
沸騰したてのお湯をいれてくださいって
明記してるんですけどね。
なぜ95℃なのか
さて、どうして95℃がいいんでしょうか?
それはお湯の温度によって、
水中の酸素濃度が変わって来るからです。
理科がとても苦手な私には難しい単語が出てきました・・・。
酸素濃度?
どうしてそれが紅茶の味を変えるのか??
さっぱりわかりませんでしたが、さすがあさイチ、
私にもわかりやすく説明してくれました。
酸素濃度が違うということは、
お湯の中の泡の量が違うということなんです。
水泡が茶葉のまわりにくっついて、
紅茶の茶葉の「ジャンピング」を助けてくれるんですね。
「ジャンピング」は、紅茶のコマーシャルか何かで
聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
紅茶の茶葉がポットのお湯の中で、
浮いたり沈んだりすることですよね。
茶葉が活発に「ジャンピング」することによって、
紅茶の味や香りを十分に引き出してくれるということなんです。
水はほぼ室温の20℃だと酸素濃度は100%です。
温度が高くなるにつれて酸素濃度が低くなり、
95℃になると酸素濃度が20%、
100℃になると10%以下まで落ち込みます。
酸素濃度が20%のとき茶葉のジャンピングが、
一番活発に行われるということなんです。
お湯の温度が100℃になり酸素濃度が10%になると、
茶葉があまりジャンピングしなくなり、
結果的に紅茶があまり美味しくなくなるということですね。
たった5℃の違いでお湯の中では
こんなに変化があるんですよね。
でも。。。95℃って温度計で測らなくっちゃいけないんでしょうか。
正直面倒くさいですよね~。
95℃のお湯の状態
理科室の実験では温度計で測るものでしょうが、
紅茶を入れるたびに温度計で測るのは出来ません。
少なくとも、めんどくさがりを自負する私には無理です。
でも、心配ご無用!
お湯の状態を観察していると
「今!」という時がはっきりわかります。
お湯の温度が90℃になると、小さな泡がプツプツと出てきます。
95℃になると浮き上ある泡の数が突然増えます。
このときに火を消して、すばやく紅茶ポットに注ぐとOKです。
もうひとつの目安としてお湯の「音」もわかりやすいですよ。
90℃だとポコポコっていう感じの音です。
95℃になるとボコボコボコと急に音が大きく増えます。
その時が火を消すタイミングです。
観察しているとホントにすぐにわかりますから
試してみてくださいね。
温度設定をしてくれる電気ポットをお持ちでしたら、
それでもOKです。
95℃に設定してそのお湯をすぐに使えば
美味しい紅茶が入ります。
ただこの時に注意する点は、
新しい水から沸かすということです。
おいしい紅茶をいれるコツは温度ですが、
水の状態も大切なんです。
おいしい紅茶をいれる水のポイント
やっぱりおいしい紅茶を入れるには、
「富士山の水」とか、「浄水器」を通した水とかが
必要なのかなとも思いますが、
そんなことはありません。
水道の水で十分美味しく入れられます。
むしろペットボトルのミネラルウォーターよりも、
水道水の方がベターなくらいです。
その理由はやっぱり酸素濃度なんです。
水道水の酸素濃度は100%ですが、
ペットボトル詰めされている水は酸素濃度60%ほどです。
同じ95℃に沸かしても、
元の酸素濃度が違うので水泡の量が変わってきます。
それでも美味しいペットボトルの水で入れたいときは、
ペットボトルの中の水を少し減らしてよく振り、
酸素を含ませてから95℃に沸かすと大丈夫ですよ。
実際に試してみました!
知識だけ増やしても実際に自分で試してみないと
生きた知恵にはなりません!
というわけで、95℃にこだわって紅茶を入れてみました。
使ったのは特売で売っていた日東のティーバッグで、
ポットさえ使わずにマグカップに直入れです。
お湯を沸かすのはヤカンではなくティファールです。
泡が突然増える時を狙って、
マグカップに注ぎ、3分待ちます。
するとどうでしょう!
確かに沸騰したお湯を使った時よりも、
紅茶の香りがよく出ていました!
ティーバッグだけでなく、
とっておきのダージリンでも試してみました。
やっぱり、香りが全然違います。
95℃、使えます!
自信を持ってオススメします。