
アメリカではトランプ大統領が『宇宙軍』の創設に正式サインしました。もうすでに発足している宇宙軍はますます強大になっていくのでしょう。
宇宙空間に対して各国がこれまでになく注目している中、日本では『宇宙軍』に相当するものがあるのか気になったので、今の状況を調べてみました。
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日本とアメリカの宇宙空間での連携
アメリカの宇宙軍創設よりずっと前から、日本とアメリカでは宇宙分野での連携をしっかりととっています。
今年6月にこんなニュースがありました。
カリフォルニアにある空軍基地にある宇宙作戦センターへ、日本の航空自衛隊からの常駐連絡官をおくことを検討している。
その後、続報がないのでまだ検討の段階かもしれません。
このカリフォルニアの宇宙作戦センターが『宇宙軍』のどの部署になるかはわかりませんが、日本の連絡官を常駐させるくらいだからきっと重要な部署なのでしょう。
常駐連絡官の目的は日米の情報共有や調整等です。
アメリカはトランプ大統領になってから、2020年までに『宇宙軍』の創設を計画していました。今回のトランプ大統領の法案への署名で目的がギリギリ果たされました。
航空自衛隊からの常駐連絡官が派遣されるのも、そう遠くはないでしょう。
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日本は宇宙領域専門部隊を発足予定
アメリカが宇宙軍なら、日本は『宇宙領域専門部隊』を2022年までに発足させる計画があります。
さて何をする部隊なのでしょう?
今わかっていることは以下の3点。
- 山口県に高性能の地上レーダーを新設
- 航空自衛隊の府中基地で24時間体制で宇宙情報を集約
- 宇宙ゴミや、中国、ロシアなどの人工衛星の動向を監視
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で監視は行われる予定です。情報はもちろんアメリカと共有ですね。
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自衛隊に新しい職種『宇宙』を開設
そして自衛隊に『宇宙』という新しい職種を設立させる計画も進んでいます。これは5月25日の朝日新聞電子版でのニュースです。
『宇宙』ってあまりにも漠然としすぎて、どんな職種かさっぱりわかりませんね。
自衛官って任官時に職種を決められますが、『宇宙』を志望する自衛官はどんな経歴の方々なのでしょう?やっぱりエリートなのかな?
全貌がまったく明らかでなく、いつ設立させるのか、どんな内容なのか、どんな人が志望できるのか全くわかりません。
日本の衛星が攻撃されても日米安保の対象外
こうやって調べていくと、日本は着々と宇宙への備えを固めているようにみえます。他の国のスピードに比べるともしかしたら遅いくらいなのかもしれませんが。
テレビでもあまり報道されないから宇宙防衛とかあまりピンときませんでした。
国会でもしょうもないスキャンダルばかりを延々と議論するのではなく、国防や宇宙開発の重要性や是非についてもしっかり議論して欲しいものです。
日本の国防の盲点は宇宙空間なんです。
日米安保条約は『日本の領域への攻撃』に日米が共同で対処すると定めているので、宇宙空間の日本の衛星は日米安保条約の対象外なんですよ。
だから日本の人口衛星にどこかの国が攻撃したとしても、アメリカが助けてくれる保証はありません。
ちなみに中国はアメリカの衛星を妨害する「キラー衛星」を開発しています。で、2022年は独自の宇宙ステーション「天宮」を運用するんですって。
中国のキラー衛星、恐ろしすぎます。
アメリカに倣って航空宇宙自衛隊発足?
このような状況なら『宇宙領域専門部隊』が出来ても、それだけでは安心はできませんね。
今年2019年の9月17日。安部総理大臣は防衛省で高級幹部たちを前にして『航空宇宙自衛隊』も夢ではないと訓示しました。
陸自、海自、空自に続いて、宇自は生まれるのでしょうか。
今後のニュースに注目したいですね。