
やけど虫ってご存知ですか?「やけど虫」というのは通称で、アオバアリガタハネカクシが本名(?)です。
今年、鹿児島県で大増殖しているらしく、被害も出ているとか。
このやけど虫の体液に皮膚が触れると、やけどのような水ぶくれが出来てピリピリと痛みます。
この毒はペデリンとよばれてます。
はらったり、潰した時に出る体液がつくとこのようになってしまうのです。万が一、目に入ったりすると失明の危険性もあるので、十分な注意が必要ですね。
そっと触れてしまった程度では大丈夫だという説もありますが、それでも触れてしまったらすぐに洗うことが大事です。
ですが、触れた瞬間に痛みを感じるのではなく、時間をおいてから症状が出てくるので、原因がやけど虫のせいだとわからないことも多いみたいですね。
このやけど虫、どこにたくさんいるのでしょうか。
田んぼや畑、池や沼など、湿度と草が豊富なところによくいるようです。
そのため農作業中の被害が最も多いようですね。
夏休みで子供が外遊びをしている時に被害に遭うこともたくさんあります。
そして、民家の灯りに誘われて、家に入ってくることもあるので、なおさら注意が必要です。
大きさは6mmとアリ程度なので、アリとよく間違われます。例えば家の中にアリを見つけても、よく観察して飴色のような部分があれば、それはやけど虫かもしれません。
うかつに触らないようにしましょう。
症状が出たら、市販の薬を自己判断で塗るよりも、皮膚科を受診してくださいね。
皮膚科にもよりますが結構強めのステロイド剤が処方され、完治まで5~10日かかりそうです。
すっぱり駆除・退治してしまいたいところですが、別の害虫を喰べる益虫としての側面もありますし、人間側が自己防衛したほうが得策ですね。
農薬の散布も効果的であるようですが。
家の中に入ったときは、手に触れないように潰さないように外に出すか、市販の殺虫剤を吹き付けて退治できます。
が、なによりも家の中に入れないように必ず網戸をするというのを習慣づけておくといいでしょう。
夏のレジャーでふだん行かない場所に行く機会が増えてきますので、お子様には特に注意してさしあげてくださいね。